印刷マニアック

印刷トラブルの一つ、ピンホールの原因と対策について

ピンホールとは?

ピンホールとは、印刷トラブルの一つで、印刷面上の「針で突いたような小さな白い点」のことをいいます。※ヒッキーとよく似た現象のため混同しがちです。ヒッキーは「環状の小さな白抜きの斑点」、ピンホールは主にベタ絵柄に付きやすく一度付着すると取れない場合が多いため、場合によっては検品や刷り直しなどの損害が発生してしまいます。

発生する原因

印刷する紙本体やブランケット、刷版、ローラーなどにごく小さな異物が付着したまま印刷すると、インキが乗らなかった部分が白抜けしたり、インキの粘着力(タック)に負けて紙むけしてしまったりして発生します。また、転移性の悪いブランケットを使用していても発生します。異物や紙粉がブランケットに移り版に移動すると、そこから先の印刷物には全てにピンホールが発生します。ブランケット、版に紙粉が大量に付着するとローラーの方にも転移し、ローラーに紙粉が溜まれば版やブランケットをいくらキレイにしてもピンホール問題は解決されません。※異物は主に紙粉や埃であることが多く、紙の質や印刷環境(湿温度管理など)によって発生率が変わります。

発生を防ぐための対策

  1. インキの粘着力(タック)を下げる
  2. 印圧を軽めにする
  3. 用紙を別ロットに替えるor種類を変える
  4. 2胴刷りにする
  5. カラー印刷の黒ベタ部分の場合リッチブラックにする

4と5に関しては版や色数を増やさなくてはいけないためコストが掛かります。また、3に関しても場合によってはコストが掛かり、納期の変更も必要になります。よって、まずは1と2を試すことから始める事をおすすめします。

他には、ピンホールの根本的な原因である紙粉や埃の発生源と対策には下記フローチャートも参考にしてください。

フローチャート

【チャート-①】

紙粉がついているか?

▼対策

  • ブランケットを洗浄する
  • 紙の四方の紙粉を拭き取る
  • 空通しして紙粉を落とす
  • 軟らかめのインキで厚盛りに
  • 紙離れの良いブランケットを使用

【チャート-②】

インキの乾燥皮膜があるか

▼対策

  • インキカスやゴミを取り除く

【チャート-③】

ローラー系統の汚れはあるか

▼対策

  • インキローラーの洗浄・交換
  • 給水ローラーのニップ幅を調整・交換
  • 水棒の洗浄

【チャート-④】

印刷機および周辺機械の掃除をする

完全に防ぐことが難しいピンホール現象ですが、最終的には、担当者やオペレーターによる丁寧な作業がもっとも重要になります。複数人による印刷物の検品も、不良品を納品しないためには有効です。また、紙粉の出やすい紙での印刷(特にベタ刷り)の場合は事前にそのリスクをお客様にお伝えすることで、よりスムーズに対策することが出来ると思います。

1級印刷技能士を取得したオペレーターが丁寧に担当させて頂きます。印刷物作成の際はぜひ富沢印刷までご相談ください。

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