印刷料金
印刷料金の内訳
チラシやポスターなどの商業印刷において「印刷料金」と一口に言っても、その内訳は多岐にわたります。印刷会社の積算は、大きく分けると以下の3つの項目に分かれます。
- プリプレス(印刷前工程)・・・デザイン制作費、色校正代、刷版代など
- プレス(印刷工程)・・・印刷代、用紙価格
- ポストプレス(印刷後工程)・・・製本加工代、配送費など
今回は、その中の「プレス(印刷工程)」要素の1つである「印刷代」について、掘り下げてみます。
紙の大きさ、色、何枚印刷?
印刷代は「どんな大きさの紙」に「何色」で「何枚印刷する」のか? — つまり、「用紙サイズ」「色数」「枚数」によって基本的に決まっていきます。例えば、オフセット印刷でA4サイズの両面カラーチラシを1万枚を製作する場合、下記の通りとなります。
・用紙サイズ=A全判(A4 8面付け)
・色数=8色(プロセス4色×表裏)
・枚数=1250通し(8面×1250通し=1万枚)
この条件を、あらかじめ設定された価格に当てはめて、印刷代が算出されます。
※印刷機など設備の違いもあり、価格設定は、印刷会社ごとに異なります。
しかしながら印刷物はその仕様が異なる場合が多く、基本の料金に加え、その手間に掛かる費用として割増や追加料金が設定されています。
項目例 | 理由 |
---|---|
特色、金、銀、蛍光インキ、ニス | 特殊なインキのため、仕入れ価格が高い。案件ごとにインキを作る(用意する)。都度インキのツボ洗浄やローラー洗浄が必要なため、作業時間が増える |
総ベタ、半ベタ | インキの使用量が多くなる。ピンホールなどへの注意力がより必要 |
薄紙、厚紙 | 案件ごとに印刷機械設定(調節)を変える 例)厚紙は紙の積み替え作業が多く、印刷機を止める頻度が高くなるため時間がかかる。対して薄紙は特に気候に影響されやすく、印刷しづらい(印刷機の速度が上げられない)。詳しくは印刷マニアック~紙と湿度~をお読みください。 |
このように印刷代だけを見ても、積算条件の構成項目は沢山あります。さらに印刷物が完成し手元に届くまでは、印刷代の他にプリプレス(印刷前工程)費用とポストプレス(印刷後工程)費用が加わるため、用紙を高価なものにしたり、印刷後に特殊な加工を施したりすることでも、印刷料金は変動していくことになります。
印刷物は「唯一無二」の特注商品です。ゆえに印刷料金も分かりづらいと思いますが、是非、納得のいく印刷料金でお求めください。富沢印刷では営業スタッフが丁寧にお客様のご要望をお伺いし、ご提案します。