せっかくお客様から地域振興券などのプレミアム 付き商品券 の作成のお話をいただいたのに、どこから手をつけてよいか分からない、仕様が複雑でお客様から仕様書をもらったがさっぱりわからない ― こんな経験はありませんか? そんな状況はもったいないですよね。なぜなら、お客様は、金券という重要な印刷案件を、数ある印刷会社の中から御社を選んで声がけしてきたのですから…。ぜひ、このページを読んで、基礎知識を身に付けてください。
最も手っ取り早い方法
富沢印刷は偽造防止印刷を得意として、数多くの金券、プレミアム付商品券、地域振興券を手掛けてきました。当社では各種偽造防止印刷を総称して「ぎぞらーず」と呼んでいます。コピーガード印刷をはじめ、ホログラム箔やナンバリングなど、2重、3重の偽造防止策を提案することができます。ですので、まずはお客様から提示された仕様書をそのまま当社へ送ってください。「ぎぞらーずで」と一言添えていただければ、それで済みます(もちろん、御社名や連絡先はご記入ください)。当社で仕様書を読み込み、受注のための適切なアドバイスと見積をいたします。
商品券のサイズ
まずはサイズです。どんな大きさでもお客様の好みなので良いのですが、やはりお札に近いサイズ(170×76ミリ)が圧倒的に多いです。理由はイラストの通りです。
商品券の製本
①「のりで綴る」製本=ノリ綴じ
ノリ綴じはこのような感じの商品券です。
リーズナブルに製造できる一方、商品券が外れやすいというデメリットがあり、これが結構トラブルの元になります。つまり、例えば利用者の方が「10枚セットのはずが、9枚しか綴じられていなかった」とお客様である自治体様の窓口にクレームに来たら、どのように対応しますか? ノリが不十分でどこかで1枚抜け落ちてしまったのか、利用者が1枚使ったのを忘れているのか、故意にクレームをつけに来たのか、判断がつかないことがあります。
②「ハリガネで綴る」=ハリガネ綴じ
ハリガネでがっちり止めているので簡単には外れません。よってトラブルが少なくなります。もしも、同様に「1枚足りない」とクレームがあっても、ミシン目の残りがあるのなら利用者が使ったのを忘れてしまったことを証明できます。ミシン目が自然にどこかでちぎれることはありません。また、不正に細工を施しているのであればクロス部分に不自然な作為の跡が残ります。一方、デメリットは特にありません。ミシン目から1枚づつ切り取るので使う分だけ確実です。のりで綴るより高価になりますが、何よりも大切な安心を買えます。
あとはデザインやコピーガード印刷、ナンバリング、ホログラム箔などでオリジナリティを出し、偽造防止セキュリティをどんどん強化していきます。その辺のお話は、その2にて…。