本やコピー用紙などは、木材チップなどを原料に作られる「パルプ」からできているので、水に濡れると破けてしまいますが、お札はポケットなどに入れたまま洗濯してもビリビリに破れることはありません。それは原料による違いが大きく関係しています。
お札に使われている原料は?
日本のお札は、みつまた(三椏)、アバカ(マニラ麻)を原料としています。みつまたは、中国を原産国とする落葉低木の常緑樹、アバカはフィリピン原産のバショウ科の多年草で、外見がバナナの樹によく似ている植物です。どちらの繊維も、高い耐久性と耐水性があることからお札の原料として使われています。
お札以外の使い道もあるアバカ
アバカはお札の原料だけではなく、船舶用のロープ、インドネシアやバリ等のアジアン家具にも広く使われています。最近では、スムーズな抽出とクリアな味わいを楽しめるとアバカのコーヒーフィルターも人気です。またアバカは、二酸化炭素の吸収にも優れていて、焼却しても有害物質を発生させないので、環境に優しいサステナブルな植物といわれています。
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