高精細印刷
近年、デジタル映像分野で高精細表現が多数出ています。ハイビジョン、フルハイビジョン、4K、8Kなど、よりきめ細やかなデジタル表現が開発される中、アナログ分野であるオフセットカラー印刷では高精細印刷という表現方法があります。オフセット印刷ではデータを網点(あみてん)と呼ばれる小さな点のパターンに変換します。その点が1インチ(25.4mm)あたりに175個の網点で表現されるものを175lpiと言います。この数値は通常のカラー印刷でよく使われる数値です。 それ以上の線数、当社では240lpiで印刷することを高精細印刷と言います。
高精細印刷のメリット
高精細印刷である240lpiの網点は肉眼では見えないほど網点が繊細で微細なため、細部の表現力が向上し、色鮮やかで高品質な印刷物に仕上がります。人の肌色、自動車のタイヤなど通常の印刷では表現が難しい繊細な階調表現が可能で、本物の写真の様に綺麗な仕上がりになります。
先程説明した通り、高精細印刷は表現が豊かで綺麗な仕上がりが最大のメリットです。しかし、メリットがあるということはもちろんデメリットもあります。
高精細印刷のデメリット
通常の175lpi印刷より網点が小さいため、水幅が狭くドットゲイン量も高くなるので、すぐに濃くなってしまいます。つまり色を安定させて印刷することが難しく、オペレーターの技術・技量が試されることはもちろんですが、工場の適切な環境管理、日々の機械メンテナンス、調整、仕立てなど、さまざまな条件が必要になります。
デジタルはどんな環境で誰が使っても一定の品質が保たれますが、印刷はアナログです。「誰でも簡単に」とはいきません。当社は、高度な技術力が必要とされる高精細印刷を「標準」としてお客様に提供しています。キレイに仕上げたい印刷物は富沢印刷までご連絡をお待ちしています。