印刷マニアック

印刷のゴースト現象にお悩みの方へ 原因と対策を解説します

ゴースト現象とは

印刷におけるゴーストとは、絵柄にない濃淡の模様が印刷物上に現れることをいいます。図Aは仕上がり印刷物のイメージです。図Bはゴースト現象が出ている印刷物のイメージです。

ゴースト

ゴーストの種類

スタベーションゴースト(図B右)

白窓の周りは同じ濃度ですが、上下だけ濃く印刷されてしまう現象。

リピートゴースト(図B左)

白四角の残像が薄ら上に印刷されてしまう現象。

ゴースト解説 図A 図B

ゴーストの原因

スターベーションゴースト

用紙を印刷流れ方向に刷った時に、白窓や白四角のような非画線部(絵柄がない場所)で消費されなかったインキがローラー上に残ってしまい、上下画線部に多くのインキが供給されてしまうため。

リピートゴースト

白窓や白四角のような非画線部上の水がローラーの表面に付着し画線部へのインキの転移不慮をおこすため。

ゴーストの対策

  • 仕上がりの関係ない箇所に捨てベタを入れて印刷する。(図C右)
  • できる限りローラー上でインキが均等に配分されるように印刷する。(水を絞る・ローラニップ調整)
  • 絵柄の向き(面付け方向)を変更する。
ゴースト解説 図C 図D

ゴーストはしっかりと対策することでかなり軽減できます。ゴーストだけでなく、印刷についてお困りごとがございましたらお気軽に富沢印刷までご相談ください。

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