1.ギロッシュとは?
ギロッシュ(彩紋模様)とは、紙幣や商品券などによくみられる線や円形で構成された幾何学模様のことです。偽造防止の役割だけではなく、複雑な模様でデザインを華やかにすることもできます。
ではこのギロッシュが偽造防止技術としてよく登場するのはなぜでしょうか?
2.ギロッシュの歴史
ギロッシュの登場は19世紀の初頭で、ギロッシュを描くための機械である「彩紋彫刻機」がヨーロッパで発明されたことによります。彩紋彫刻機の仕組みはスピログラフと似ていて、様々な大きさや形の歯車を組み合わせることで複雑で美しい模様を描くことができます。
スピログラフは日本ではデザイン定規という名前で販売されています。子供のころに遊んだことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
絵とは違いギロッシュは彩紋彫刻機でしか描けなかった上に、歯車の組み合わせが無数に存在するため、偽造がとても難しいものでした。国立印刷局には1925年にアメリカ製の彩紋彫刻機が導入され、1962年まで主要機として使用されていたそうです。
3.ギロッシュのデジタル化
このように偽造防止に有効だったギロッシュですが、20世紀末にはデジタルで描く方法が誕生します。
現在でも偽造が難しいことには変わりありませんが、彩紋彫刻機でしか描けなかった時代に比べると偽造される危険性は増しています。
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