ぎぞらーず

地紋についてのお話

情報は、紙媒体を通して漏れています。
ズバリ!それが不正コピーです!!

公文書などでよく見かける「地紋」、ご存じですか?

「地紋」が施された用紙をコピーすると、地紋が消えたり、背景に隠された文字がわかりやすく目立つように印刷されます。そのためその書類が「原本」なのか、それとも「コピー」なのかがすぐに判別できますので、不正コピーを防ぐためにとても有効な技術です。

「地紋」の仕組みをシンプルに言えば・・・

「地紋」は原稿をコピーするときに浮き上がる文字『隠し文字(コピー後に残る)』は大きいドット、『模様(コピー後消える)』を小さいドットで作成したものです。ドットの色の濃さが均一だと、「地紋」の入った用紙は均一な背景模様に見えるため、隠し文字は識別しにくくなっています。しかし、その用紙をコピーすると、小さいドットで作成された模様はコピー機に読み取られず(スキャンされず)、大きいドットで書かれた文字が残った形でコピーされるという仕組みです。
人間の目で見た時はあるのに、機械が読み取る(スキャンする)と見えなくなる・・・不思議です。

複合機から出力したイメージ。大小のドットが見えます。
コピー後のイメージ。小さいドットが読みとられず大きいドットだけがプリントされます。

実は複合機でも簡単な地紋が作れます!

高画質で出力できるタイプの複合機の中には、簡単に地紋コピーが作成できる機種もあります。「不正コピーガード機能」・「地紋印字」・「コピープロテクト」・「セキュリティーウォーターマーク」等、各メーカーさまざまな呼び名で対応していて、データ出力する際のオプション機能を備えています。
複合機で高画質出力できるならばコピーも高画質再現できるのでは?と思いますが、複合機がデータから直接出力するのに対し、コピーは一旦読み取り(スキャン)を行った後に出力するためやはり消えてしまうのです。

偽造防止印刷は当社におまかせください!

当社でもオフィス用にRicoh IM C4500という機種を導入していますので、直接出力できるデータには有効です。しかし、『そんな機能がない』という方には、当社では「地紋」プリントされた用紙のご用意がございます。また、『オリジナル・大ロット印刷したい』という方には、ご要望に合わせてデザイン性とコピー防止を両立するデータを当社デザイナーが制作いたします。さらにそのデータを高精細で正確に出力した版で、高度な職人技をもった印刷技能士が安定した印刷を行う「ぎぞらーず」の技術でお応えしますので、ぜひご連絡ください。

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