印刷マニアック

紙のサイズ A4、B5とは? 用紙の規格サイズをわかりやすく解説します

用紙サイズ

用紙の規格寸法

私たちが当たり前に使っている「A4」のコピー用紙や「B5」のキャンパスノート。このA、Bの記号と数字は何だろうと思ったことはありませんか? これはJIS(Japanese Industrial Standards・日本産業規格)が定めた紙の「仕上寸法」の規格サイズのうちの一つです。明治時代まで、日本には「仕上寸法」が規格化されていませんでした。そのため、紙を使った製品の仕上がりサイズはバラバラ。これでは生産、販売、保管、運送などに不便であるところから、仕上寸法の規格化をすることになりました。

そして、1929年(昭和4年)に「仕上寸法」として、A列B列ともに0番~12番までが決まりました。私たちが日常的によく使う「A4」、「B5」はそれぞれA列の4番とB列の5番なのです。

A4、B5以外のサイズはどこに?

では、他のサイズの紙は普段どこで使われているのでしょうか? それぞれサイズごとに主な使用用途をまとめました。印刷物を作るときなどの参考にしてみてください。

A列(A判)

A列(A判)はISO規格とも一致した国際的な紙サイズです

JISが定めたA列の用紙サイズは、ISO(International Organization for Standardization・国際標準化機構)の規格と一致しています。面積が1㎡、縦横比が1:√2となるサイズをA0とし、これを半分ずつにしていたものが、A1からA12まで続いています。

A列(A判)サイズ

A列(A判)の各寸法と主な使用用途

規格寸法主な使用用途
A01189×841街中にある広告ポスター
A1841×594衣料品販売店などの店内ポスター
A2594×420カレンダー
A3420×297選挙ポスター
A4297×210会社案内、販促チラシ
A5210×148手帳
A6148×105大きめのメモ帳
A7105×74手のひらサイズのメモ帳
A874×52販売店で使う商品POP
A952×37
A1038×26
A1126×18
A1218×13小さすぎるためA9以下のサイズは
使われることがほとんどありません

A列(A判)のサイズ比較

B列(B判)

B列(B判)は日本独自の規格サイズ

B列(B判)は日本独自の規格となっており、JISが定めたB判と海外のB判は寸法が異なります。そのため海外と印刷のやり取りをする際にはJIS規格のB5サイズなのかISO規格のB5サイズなのか、確認が必要になるかもしれません。

日本のJISが定めるB列(B判)は、面積が1.5㎡、縦横比が1:√2となるサイズをB0とし、これを半分ずつにしていたものが、B1からB12まで続いています。

規格寸法主な使用用途
B01456×1030駅構内にある注意喚起ポスター
B11030×728広告ポスター
B2728×515社内に飾る大きなカレンダー
B3515×364電車内の中吊り広告
B4364×257折り込みチラシ
B5257×182ノート
B6182×128大卓上カレンダー・手帳
B7128×91手帳
B891×64POP・ショップカード
B964×45
B1045×32
B1132×22
B1222×16小さすぎるためB9以下のサイズは
使われることがほとんどありません

他にも【名刺サイズは91×55】、【はがきやポストカードのサイズは148×100】など特殊な規格寸法もあります。※名刺やはがきがこのサイズでなければダメなわけではありません。 印刷物は使用用途によって、規格サイズからオリジナルサイズまであらゆるものが考えられます。作りたいものがあるんだけどどうしたらいいか悩んでいる、手になじみ、持ち運びのしやすいサイズは?など作りたいものでお困りの際はぜひ、富沢印刷までご相談ください。

お問い合わせフォームはこちらから

関連記事

最近の記事
ぎぞらーず
  1. 生成AI(生成塗りつぶし)の使い道

  2. drupa2024 保存

  3. 「文字が隠れる」偽造防止印刷技術 まとめ

  4. 偽造防止の昔と今

  5. 地紋についてのお話

  6. 「ギロッシュ(彩紋模様)」って知っていますか?

  1. ボストン美術館と3人のアメリカ人

  2. Webマーケティング用語「ホワイトペーパー」の語源

  3. トミー・リー・ジョーンズと月岡芳年

TOP