展示会向けの動画とは?種類・メリット・制作のポイントを徹底解説
「展示会に動画を流したいが、どうすればよいか分からない」「外注すべきか判断できない」と悩む企業の担当者も多いのではないでしょうか。
数多くのブースが並ぶ展示会で来場者の足を止めるには、視覚に訴える動画の活用が効果的です。一方で、目的や会場の環境に合わない動画を流しても、期待した成果は得られない可能性があるので注意が必要です。
そこで今回は、展示会で用いる動画の種類やメリット、制作のポイント、外注先の選び方などを解説します。展示会後の活用方法も紹介するので、展示会用の動画制作を検討しているなら、ぜひ参考にしてください。
展示会で用いる動画の主な4種類
展示会で活用される動画には主に4つの種類があり、それぞれ異なる役割があります。
【展示会で用いる動画の4種類】
- 商品紹介動画
- 企業プロモーション動画
- デモンストレーション動画
- ティザー動画
複数を組み合わせて使う場面も想定し、自社の目的に合うものを見極めましょう。
1.商品紹介動画
展示会における商品紹介動画とは、製品やサービスの特徴、導入するメリットを伝えるためのものです。
機能やスペックの羅列ではなく、「来場者のどのような課題を解決できるか」という視点で構成すると、内容が記憶に残りやすくなります。
ブースに立ち寄った来場者へ向けて、パネルや口頭での説明を補う形で流すのが基本のスタイルです。
説明員が別の来場者に対応している間も、動画が製品の魅力を代わりに伝えてくれます。実際の利用シーンや導入事例を盛り込めば、来場者が自社での活用イメージを描きやすくなるでしょう。
動画の締めに問い合わせ先や資料請求の案内を入れておくと、視聴後の行動も促せます。
2.企業プロモーション動画
展示会における企業プロモーション動画とは、主に会社の理念や歴史、技術力などを伝えるブランディングの役割を担うものです。個々の製品ではなく「どのような会社なのか」を印象づけるのが、主な目的となります。
特にBtoBの展示会では、取引先としての信頼性が重視される傾向です。生産体制や実績、働く社員の姿を映像で示せば、名刺交換後の商談を後押しする土台づくりもできます。
代表者のメッセージや現場の映像を交えると、文字では伝わりにくい社風まで届けられるでしょう。
3.デモンストレーション動画
展示会でのデモンストレーション動画の役割は、製品が実際に稼働する様子を見せることです。大型の機械や設備のように会場への持ち込みが難しい製品でも、映像であれば臨場感を保ったまま紹介できます。
スロー再生や拡大、CGを組み合わせれば、肉眼では確認しづらい内部構造や加工精度の表現も可能です。実演と違って何度でも同じ品質で再生できるため、スタッフの負担軽減にも役立ちます。
実演スペースを確保できない小規模なブースとも、相性のよい手法です。
4.ティザー動画
ティザー動画とは、あえて情報量を絞り「続きが気になる」と感じさせる、短い予告映像のことです。展示会では、ブース入り口のモニターで流す「つかみ」のループ映像として、重宝されています。短いからこそ、色彩や動きのメリハリで印象を残す設計が必須です。
多数の出展ブースがひしめく会場で、歩いている来場者に足を止めてもらうのは至難の業といえます。そのため、インパクトのある短い映像で興味を引き、ブース内の詳細な動画や説明へつなげる導線が重要です。
時には、展示会のテーマとあえて雰囲気を変えた意外性のある演出で「何だろう」と注意を引く方法も、選択肢に入ります。ただし、奇をてらうだけでは逆効果になるため、自社が伝えたい内容との橋渡しは丁寧に設計しましょう。
展示会に動画を用いる3つのメリット
展示会に動画を用いる代表的なメリットは、主に次の3つです。
【展示会に動画を用いる3つのメリット】
- 視覚的なインパクト
- 情報伝達の効率化
- 商談機会の拡大
動画ならではの強みを理解しておくと、企画の方向性を定めやすくなるでしょう。
1.視覚的なインパクト
人の視線は、静止したものより動きのあるものに引き寄せられます。パネルや看板が並ぶ会場の中で、動く映像はそれだけで目を引く存在です。
照明や大型モニターと組み合わせれば、存在感はいっそう高まります。ブース入り口で流せば、通路を歩く来場者の視線を集め、足を止めるきっかけになるでしょう。
中小企業基盤整備機構が運営する「J-Net21」でも、ブースの前を通る来場者をいかに誘導し、成果につなげるかが展示会のポイントだと解説されています。第一印象を左右する「つかみ」として、動画の視覚的なインパクトは強力な武器になります。
歩みが緩んだ数秒の間に興味を引けるかどうかが、その後の商談数を左右するといえるでしょう。
2.情報伝達の効率化
動画は、映像・文字・音声を組み合わせて、短時間で多くの情報を届けられる媒体です。カタログを読み込まなくても、数十秒の映像を眺めるだけで製品の概要が伝わります。
総務省の「令和7年版情報通信白書」によると、2024年時点のYouTube利用率は50代までの各世代で8割を超え、60代でも7割以上です。
動画から情報を得る習慣は幅広い世代に浸透しており、映像による説明は来場者にとって受け取りやすい形式だといえます。
説明員がすべてを口頭で案内する負担を減らせる点も、メリットです。1台のモニターで複数の製品紹介を順番に流せば、限られたスペースでも展示内容を広くカバーできます。
出典:総務省「令和7年版情報通信白書」動画共有・配信サービス
3.商談機会の拡大
動画で足を止めた来場者とは、会話が自然に生まれます。「映像で流れていた製品について詳しく知りたい」という状態から話が始まるため、商談への移行もスムーズです。
呼び込みの声掛けが苦手なスタッフにとって、動画は会話の糸口をつくる心強い存在となります。
日本貿易振興機構(ジェトロ)も、実物を前にして潜在顧客と直接対話できる点を、展示会ならではの効率的なPRの形として紹介しています。
動画は対話の入り口となる接点を増やす有効な手段です。ブースで流した動画のQRコードを配布物に載せておけば、帰社後の再視聴から問い合わせへつながる導線も敷けます。
制作した映像は会期後も営業活動に転用でき、商談機会を継続的に生み出せる点も魅力です。
出典:日本貿易振興機構(ジェトロ)「展示会・商談会への出展支援」
展示会動画を制作する際の3つのポイント
展示会の動画を制作する際のポイントは、主に次の3つです。
【展示会動画を制作する3つのポイント】
- ターゲットに合わせた内容設計
- 動画の尺と構成
- 視覚的要素と音響の工夫
同じ費用をかけても、押さえるべき点を外すと成果は大きく変わります。紹介する3つのポイントを意識して制作しましょう。
1.ターゲットに合わせた内容設計
最初に明確にしたいのが「誰に、何を一番伝えたいのか」という軸です。出展時は伝えたい内容が多くなりがちですが、訴求点を欲張ると印象が散漫になります。
最も訴えたい製品やメッセージを絞り込み、ブース全体で統一感を持たせたほうが、来場者に意図は伝わりやすいでしょう。
来場者の属性によって響く言葉や見せ方は変わるため、出展先の来場者層を主催者の公表データで確認しておくと、想定の精度も向上します。
経営層か現場の担当者かなどの「ペルソナ(想定顧客)」を具体的に設定し、相手が知りたい情報から逆算して内容を組み立てましょう。
2.動画の尺と構成
展示会動画は、役割に応じて尺を使い分けるのが基本です。通路に向けた「つかみ」の映像であれば、15〜30秒ほどの短いループ再生がよいでしょう。
歩いている人が一瞬目にしただけでも印象に残るよう、冒頭から山場を置く構成がおすすめです。テロップは1行あたり13文字程度に抑えると、移動中の来場者でも読み切れます。
一方、ブース内でじっくり見てもらう詳細動画は、1〜3分程度が目安です。まず短いループ映像で足を止め、興味を持った来場者にブース内で詳しい映像を見てもらう二段構えにすると、それぞれの動画の役割が明確になります。
2種類を用意する余裕がない場合は、冒頭30秒だけで要点が伝わる構成の1本にまとめるのも有効な手段です。
3.視覚的要素と音響の工夫
展示会では音がなくても内容が伝わるよう、テロップを軸にした映像設計が重要です。会場では周囲の騒音で音声が聞き取りにくいうえ、音出し自体が禁止されているケースもあります。
文字は遠くからでも読める大きさを確保し、背景とのコントラストもはっきりさせましょう。図解やアニメーションで動きを補足すれば、無音でも伝わる情報量を底上げできます。
音を使える会場であれば、BGMや効果音による演出も有効です。ただし、隣接ブースへの配慮や会場規定の事前確認は必ず行ってください。
音量の上限が定められている展示会も多いため、出展規約には申し込みの時点で目を通しておきましょう。
展示会動画の制作フロー
実際に動画を制作する際の流れを、3つのステップに分けて紹介します。全体像を把握しておけば、外注する場合もスムーズにやり取りできるでしょう。
【展示会動画の制作フロー】
- 企画立案
- 撮影と編集
- 最終確認
1.企画立案
はじめに行うのは、目的・ターゲット・訴求内容の整理です。「誰の足を止め、何を伝え、どのような行動につなげたいのか」を言語化し、構成案や絵コンテへ落とし込みます。あわせて、開催日から逆算した制作スケジュールもこの時点で固めておくと安心です。
企画立案の段階で重視したいのが、ブース全体のデザインとの整合性です。動画だけが浮いてしまわないよう、デザイナーとすり合わせながら進める過程を大切にしましょう。
装飾や配布物とトーンをそろえると、ブースに一体感が生まれます。絵コンテの段階で関係者の認識をそろえておけば、後工程での大きな手戻りも回避できるでしょう。
2.撮影と編集
企画が固まったら、撮影や素材制作の工程へ進みます。実写のほかにアニメーションやCGを用いる方法もあり、製品の特性や予算に応じた選択が可能です。実写撮影を行う場合は、工場や現場の稼働日と撮影日程の調整も早めに済ませておきましょう。
編集では、テロップ・BGM・ナレーションを加えて映像を仕上げていきます。会場で使うモニターのサイズや解像度、縦型か横型かといった再生環境を踏まえた書き出し設定も忘れずに行いましょう。
ループ再生を前提とする場合は、終わりと始まりが自然につながる編集にすると違和感を抑えられます。
3.最終確認
納品前には、本番に近い環境での再生テストを必ず行いましょう。モニターに映した際の文字の読みやすさやループのつなぎ目、誤字脱字などを確認してください。
本番と同型のモニターで色味や明るさまで確かめておくと、展示会場でスムーズに映像を流せます。
社名・製品名・数値の誤りは信用に直結するため、複数人でのチェックがおすすめです。
モニターなどの機材は、会場のレンタル品を使える場合もあれば、自前での用意が必要な場合もあります。搬入や設営の日程とあわせて、再生機器の操作担当を決めておくのも大切な準備の一つです。
機材の手配まで任せられる制作会社を選んでおくと、当日まで見通しを持って準備を進められるでしょう。
展示会動画の活用方法
制作した動画は、展示会だけではなく、展示会後やSNSでのプロモーションなどでの利用も可能です。
展示会後の展開まで見据えれば、費用対効果は大きく高まります。使えるシーンは多いため、できる限り有効活用しましょう。
展示会後の活用
展示会用に制作した動画は、会期後もさまざまな場面で活躍します。自社サイトやYouTubeチャンネルへの掲載、営業訪問時のプレゼン、メールマガジンでの配信など、使い道は多彩です。一つの動画から短縮版や静止画を切り出し、広告素材へ展開するのもよい案といえます。
展示会で名刺交換をした見込み客へのフォローメールに動画を添えれば、ブースでの記憶を呼び起こしながらの商談も可能です。
また、会社の雰囲気を伝える採用向けの素材としても、活用できます。
オンライン商談の冒頭で流す紹介コンテンツとしても利用できるため、一度の展示会で役目を終えさせず、長期的な資産として運用しましょう。
SNSでの活用
SNSを使えば、展示会の前後で動画の効果をさらに広げられます。会期前にティザー動画で出展を告知し、会期中はブースの様子を発信、会期後はダイジェスト映像で振り返る流れが定番です。
開催前から情報に触れてもらえれば、当日ブースを目当てに訪れる来場者の獲得にもつながります。
投稿の際は、プラットフォームごとの特性に配慮しましょう。ショート動画向けには縦型で短く再編集するといった、媒体に合わせた最適化も必須です。
投稿文に展示会名やハッシュタグを含めると、来場を検討している層へ届きやすくなります。BGMや出演者の許諾範囲にSNS掲載が含まれているか、契約時に確認しておくとよいでしょう。
展示会動画の外注先の選定基準と見積もりの取り方
社内での制作が難しい場合は、プロへの外注がおすすめです。費用はかかるものの、品質と工数の面で得られるものは大きいといえます。
ここでは、依頼先を選ぶ基準と見積もりの取り方を解説します。
制作会社の選定基準
展示会動画の制作を外注する際の選定基準は、主に次の4つです。
▼展示会動画の制作を外注する際の選定基準
- 展示会向けの動画実績
- 動画以外の対応範囲
- 機材の手配や設営の可否
- 担当者との相性
動画の制作会社を選ぶ際は、展示会向け動画の実績をまず確認しましょう。Web広告用と展示会用とでは、求められるノウハウが異なります。会場で来場者の足を止める映像づくりの経験があるかどうかは、重要な判断材料です。
あわせて確認したいのが、動画以外の対応範囲です。ブース設計や装飾、印刷物まで含めて相談できる会社であれば、ブース全体の統一感を演出しやすくなります。
モニターといった機材の手配や設営まで任せられるかも、事前に確かめておきたいポイントです。過去のサンプル映像を見せてもらい、テイストの相性を確かめるのも有効な方法となります。担当者とのやり取りのしやすさも、制作の進行に直結する大切な要素です。
見積もりの取り方
動画制作会社への見積もりは、条件をそろえたうえで複数社から取り、比較するのが基本です。
次のような要件を事前に整理して伝えれば、各社の提案を同じ土俵で比べられます。
▼見積もり前に整理しておくべき主な要件
- 動画の本数や尺
- 撮影の有無
- アニメーションの使用
- 納期
- 修正回数の条件
- 納品データの形式
- 著作権の帰属先 など
金額だけでなく、見積もりに含まれる作業範囲の確認も重要です。修正回数の上限や追加費用が発生する条件を把握しておくと、契約後のトラブルを防げます。
納品データの形式や著作権の帰属先も、契約前にすり合わせておきたい項目です。価格の安さだけで判断せず、提案内容や担当者の対応も含めて総合的に選びましょう。
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富沢印刷株式会社では、印刷やデザインで培った伝える技術を活かし、目的に合わせて次のような映像・動画制作に対応しています。
【富沢印刷での動画制作実績例】
- 商品・サービス紹介動画
- 採用・会社案内動画
- セミナー・教育動画
- マニュアル・取扱説明動画
- 展示会動画
- ライブ配信 など
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